このカテゴリーでは、年間200冊を読破する(意外と?)元ヤンのくせに多読家という私、まついまゆが実際に読んだ感想、オススメしたくなった書籍だけをこっそりご紹介致します♪
目次
だってそうでしょ?
王族の姫や王子として生まれた人と、難民キャンプで生まれた人が、同じような人生を歩めるはずも無く、長男長女として生まれた人と、末っ子で生まれた人、はたまた双子として生を受けた人の人生もまた、スタートラインから違うでしょう。
そして、生まれた時代、国によって、自分の価値観がいかに形成されているのか?他方に立たなければ見えない視点に、気づくことのできる一冊です。
もともとの「違い」は嘆くような事ではなく、冷静に見つめる必要があって、そもそも、私達は、日本に生まれただけで、十分にラッキー。そんな事も、改めて感じる事のできる本です。
知識格差が、いろんな格差を生む事実は、私自身もこれまで、たくさん経験してきましたが、この本を読み、さらに自分の視野が拡がりました。私のように、日本からあまり出たくないよ~、という人にもオススメです。
そもそも、私がこの本を購入した理由は「これ、子供たちに読ませたいな」と思ったからです。
だって、タイトルに「13歳からの」って書いてあるでしょ?ターゲティングが明確で、そうだ、息子は13歳だしな♪と、思ったものです。
ターゲットを絞り込んでも、ターゲット以外の人も手に取る証拠でもありますね♪
この辺はマーケティングカテゴリーで話すことですが…
興味深い見出しが並んでいて、子供たちが読んだ後に、感想シェア会もしたかったので、購入。
もちろん、真っ先に私が読みました(笑)毒味のようなものです。
っていうか、中卒の私にとっては『地政学』というキーワード自体が新鮮でした。13歳の荒れていた当時は、読みそうにも無い本ですが・・・(苦笑)
【豆知識】そもそも地政学とは? 国際政治を考察するにあたって、その地理的条件を重視する学問のこと。 19世紀から20世紀初期にかけて形成された伝統的地政学は、国家有機体説と環境決定論を理論的基盤とし、ドイツ・イギリス・日本・アメリカ合衆国などにおいて、自国の利益を拡張するための方法論的道具として用いられてきた。
_Wikipediaより
ふむふむ、これはビジネスにも、人生にも、役立てそうな視点を育めるに違いない。
自分に馴染みのない知識を得ようとすると、本好きの私でも、しばしば読書に挫折してしまう事があります。
敢えて小難しく書かれた本や、やたらと調べる単語が多かったりすると、集中力が途切れます。
結果、積読(つんどく)になったら、勿体ないったらありゃしないですよ。
『13歳からの地政学』は、カイゾクと呼ばれる謎の男と、高校生・中学生の兄妹とのやり取りから、自然に国際政治を学ぶことができ、サクサク1日で読めてしまうボリュームです。
『13歳からの地政学』で語られる視点は、常に「日本と世界」「世界から見た日本」「他国同士の立ち位置」といった、スケールのどデカい話ばかり。
だけど、中高生兄妹が、見事に自分事に置き換えて咀嚼していく様は、私達大人も勉強させられるものでした。
子供の頭は柔軟です。私自身、難しい問題を、意図もアッサリ子供の言葉が解消してくれた経験もあり、物事って、意外とシンプルで、万事の原則は同じじゃないか、とも思わせられる事が、読みながら多くありました。
10代の子達には、ぜひ、社会に出る前に読んで欲しいな、と思った次第。
だって、社会に出て、世の中の駒になると、、、
「13歳からの地政学」は、日本の内側に蔓延する空気と、外側から見た感触の「違いがいかにあるのか?」という視点が育ってくれるような一冊だと思います。
え、カイゾクがイケオジっぽいし、読む気になったわw(次女談)
どんな動機でも、いいんじゃなーい?(笑)
絶賛★子供たちが読書中のため、また、感想を聞いたら追記しようと思います♪
プロローグ カイゾクとの遭遇
1日目 物も情報も海を通る
2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル
3日目 大きな国の苦しい事情
4日目 国はどう生き延び、消えていくのか
5日目 絶対に豊かにならない国々
6日目 地形で決まる運不運
7日目 宇宙からみた地球儀
エピローグ カイゾクとの地球儀航海
田中 孝幸(タナカ タカユキ)
国際政治記者。大学時代にボスニア内戦を現地で研究。新聞記者として政治部、経済部、国際部、モスクワ特派員など20年以上のキャリアを積み、世界40カ国以上で政治経済から文化に至るまで取材した。大のネコ好きで、コロナ禍の最中に生まれた長女との公園通いが日課。40代で泳げるようになった。