「反応が無い…」と、悩んだ経験のある方は必見。
あなたのその文章は、読まれていますか?
個人差はあれど、「書く」という作業には、それなりに時間を消耗していらっしゃると思います。
でも、その文章、実は全く読まれていなかったとしたら??
反応が無いのは当たり前。
売れないのは当たり前、という事です。
目次
現代人の1日の情報量は“異常”です。
多チャンネル化したテレビ。
24時間365日無限に増え続けるSNSやYouTubeなどのコンテンツ。
ひっきりなしに送られて来る、メールやLINE。
私たちは今、江戸時代の人の一生分の情報を、「たった1日」で得ていると言います。
書籍離れが進むのとは逆に、スマホがひとり1台の文化になり、インターネットを持ち歩けるようになってからは、尚、膨大な情報量にさらされている状態です。
人間の脳は、他の動物に比べて、とてつもない情報処理能力を持ってはいるものの、その能力には限界があり、情報過多な現代では、実は無意識のうちに、いろいろな情報をシャットダウンしています。
新しい土地に旅行へ行けば、新しい発見がたくさんあるのに対し、毎日通る同じルートでは、些細な景色の変化にすら、気付けなかったりもしますよね。
「セール!」という大きな見出しの前に「男性衣類」と書かれていたら、女性は気にもとめないでしょうし、その逆も同じでしょう。
あなたも経験があるように、それは別に、悪気無く、特別な理由も無く、無意識に選別されているのです。
では、どうすれば忙しく情報に晒される現代人が、あなたが書いたものを読んでくれるのでしょうか?
見出しと言うのは、ブログならタイトル、SNSなら1行目、セールスレターなら、キャッチコピーと言うところです。
要するに、「読み手が真っ先に目を向ける場所」
ポスターなどの場合、この部分は最も大きく強い字体が使われていることが多いです。
コピーライティングを少しでも学んだことがある方はご存知かと思いますが、
“一行目は2行目を読ませるために、2行目は3行目を読ませるために存在する” ものです。
うニャニャニャ…わかるような、わからニャい。。
うん、ゆっくり行きましょう♪ まだまだあるよ!
では、2行目を読ませる1行目って、いったい何なのでしょうか?
もちろん、共通の1行なんてものは存在しません。
その文章の目的、ターゲット、掲載用途によって、大きく変わります。
ただ、1つだけ共通点があります。
それは、
『読み手の頭の中に「!」ビックリマークを描かせること』
反応させる、感じさせるのです。
その為のテクニックをいくつかご紹介します。
あなたの文章の目的や用途に応じて、組み合わせて使ってみて下さい。
ハッと思わず立ち止まってしまうような。
グッと心を掴まれるような。
「つらさ」を表すフレーズだけでも、実に様々な文字で表現ができますし、例文を読んで頂いても、それぞれに、あなたは、異なる温度感に感じたはずです。
単語の持つ、
それらを意識して書き換えるだけで、文章の深みがグッと出ます。
スルーされない文章にするために、もう一つ、大切なことがあります。
それは、読んだ人に自分に関係のある事と思ってもらうという事。
自分に関係の無いことを、わざわざ読んで、時間を費やすほど、みんな暇じゃありません。伝えたい相手に、まず『自分の事』と思ってもらう必要があります。
『女性の皆さんへ』
と、書かれていれば男性は読みませんし
『高齢者の方へ』
と、書かれていれば、自分は若いと思っている人は読みません(笑)
これ、、え!?私の事??
来たー!代弁者!
こう思わせるフレーズは、なるべく短く、刺さる方が効果的です。ここでは、キャッチコピー力がモノを言います。
What to say 何を言うか
How to say どう言うか
が、大事で、この二つを組み合わせて、上手く、読み手に『自分事』と理解させてみましょう。
テッパンですが、非常に効果的なものが
「…」を使うことです。
この記号は、その先に文章がまだ続くことを表しているものなので、自然と読み手は、その続きって何??と、気になって読んでしまう、と言う効果があるので…
す。(笑)
このように、意識的に大事なポイントを伏せ字にしておく事で、読み手は、そこの答えを知りたくなります。
人間は新しいものが好きです。
あなたもつい「新商品」「新作」など、新~と言う文章に目がいってしまった経験は無いですか?
もちろん、嘘はいけませんが、何かがリニューアルされていたり、本当に新しいものであれば、付けるだけで、大きく見出し効果は高まります。
いつの時代も人間は、新しいもの・珍しいものを知りたい!という好奇心を常に持っています。
好奇心を満たしたい気持ちを引き出すことで、読み手の興味を惹きつける事ができます。
いくつかご紹介させて頂きましたが、こういった細かなテクニックはたくさん存在します。
盛り込み過ぎると逆効果で、非常に胡散臭い文章になってしまいますから要注意。
見出しやキャッチコピーに悩んだら、ぜひ、ポイントとして取り入れてみて下さい。それだけで、格段に、“読まれる文章” さらに “読みたくなる文章”へと、進化します。
人間は本来、煩悩の塊です。本能が刺激されれば、ジャンクフードも食べたくなるし、性的な欲求も満たしたくなるし、お金の誘惑、甘い誘いに、するすると導かれてしまうのが本来の姿です。
欲望が刺激されている状態は、まるで脳みそがヨダレを垂らしているような状態で、知らず知らず、目がその情報を追ってしまいます。
それはまるで、お腹が空いている時に、焼き立てのパンの香りが漂ってくるようなものです。
それが勤務中であれ、減量中であれ、脳内に「!」となった状態はもう消えませんよね。
また、人は本能的に、自分が得する情報にしか興味を示しません。
欲望を刺激するキーワードを用い、得する事を提示するだけで、人は、自分の損得を無意識に判断し、もっと知りたいと言う欲求から、文章を読むのです。
経済心理学や行動経済学の研究結果によって、人には損失回避の法則があることがわかっています。
人間は、得る喜びよりも、失う恐れに過敏に反応するのです。
試しにイメージしてみて下さい。
恐らく、100万円を得た喜びよりも、いつの間にか100万円が無くなってしまった恐怖が、勝ったのでは無いでしょうか。
興味のある方は「プロスペクト理論」などで検索してみて下さい♪ いろいろな実験結果があります。
「恐怖」「不安」「痛み」という感情が浮かぶと、それを解消したくなり、その可能性がある情報に注意を向けるようになります。
これは、本能的なものです。
但し、あまりにも強すぎる脅しは煽られるような不快感を与えるので禁物です。また、極端な誇張表現や嘘も、もちろん駄目ですよね。
しかし、子どもがおばけを怖がるように、適度な刺激は、重い腰をウジウジ根付かせていた人も、しっかり行動できるような効果を与えます。あくまでも優しく脅す、という適度な匙加減が大切です。
このような実績やランキングを含むコピーは、非常に目を惹きます。
また、数字は具体性を上げる明確な目安になるため、真実味を表すのにも効果的です。
例えば、前述の「2020年度お客様満足度No.1!」に、
と、付け加えるとどうでしょう?
「ほとんど」は曖昧すぎるし、「100%に近い」は、もしかすると誇大表現?と、むしろ胡散臭いですよね。「96.7%」「◎の評価」は、大変具体的で信頼度が上がります。
加えて、対象の人数や集計方法なども公表しておくと、より親切です。
少数派の意見というのは、軽視される場合もありますが、読み手の常識を覆すほどの言葉には、大変インパクトがあります。
ベストセラー書籍のタイトルなどは、参考になるものが多く
「90歳何がめでたい」と、長寿は喜ばしいことなのに、逆説的な問いかけをしていたり、
「世界一美味しい手抜きごはん」も、手抜きというマイナスに思われる要素が、世界一美味しいだなんて!という驚きをもたらします。
個人的に素晴らしいと唸ってしまったのは、ACジャパンの日本動物愛護協会の支援キャンペーンのキャッチコピーです。
「ごめんね。ごめんね。どうか、どうか、親切な人に見つけてもらってね。」
公益社団法人 ACジャパン 日本動物愛護協会支援キャンペーン
優しそうに聞こえても、これは、犯罪者のセリフです。
とにもかくにも、読まれてナンボ!
読んで貰えない文章は「ゼロ」、悲しいですが、無に等しい。
まずは、徹底的に、読んでもらう工夫を凝らしてみましょう。
あ!最後まで読んじゃって頂き、ありがとうございます♡