私は中卒です。同世代の2%にも満たない、少数派に分類され、更には高校中退者でも無く、受験すらせずに社会人になる選択をしたという、最も少数派に分類されるようです。
お蔭様で、自分の好きな分野に没頭する時間は、学校生活をその先、3年、7年と続けた同級生たちより得ることができましたが、恥ずかしながら、一般的な教科書勉強においては、圧倒的に知識が無いところもあると思っています。
そんな私ですが、妊婦起業から12年を過ぎ、資本主義社会において、また、ビジネスと切っても切れない関係である「お金」と言う、なんだか誰も正しい答えを持っていないような存在の事について、もう一度考えてみる機会がありました。
目次
私は、家に居ることが大好きです。文字を書き、読書し、映画鑑賞、音楽鑑賞、時に絵を描き、新しいレシピに挑戦したり、まったりと、子ども達と、猫を眺める…。
メイクやファッションも、家でも楽しめるし、自分の「好き」を、家の中で完結させる事ができてしまうので、外に出る必要性が、あまりありません。
でも、そんな幸せを「維持」していくには、少なからずお金は必要です。資本主義社会では、お金がパワーを持っている社会なので、実際、色々なものと交換できる便利ツールです。
電気が無ければ暮らせない世の中で、「家で美味しいトマトを汗水たらして作りました。我が家の電気代は、このトマトと交換してください」と、言ったところで、電力会社の窓口で、異常者扱いされるのが関の山で、美味しいトマトを持っているのなら、それを「買います!」と、言っている人に一旦、売って、お金に変え無ければ成り立ちません。
要するに、私たちが今、この社会の仕組みで生存するために、水や空気と同じく、お金は、一生必要なツールであるにも関わらず、日本の教育や道徳観では「お金儲けは汚いことだ」と思わされるような事があったり、「お金は怖いものだ」と、遠ざけてしまうような人が多いと思います。
起業してから12年、紆余曲折ありました。
赤字が続いて、子どもの保険を解約してまで乗り切った事もありますし、お給料を払った後に、口座残高が数千円までになった事もありますし、騙されて帯付きの札束が消えたこともあります。
そうやって、お金に関する痛い経験も体験してましたが、その逆に、会社員時代には見る事などあり得なかったような 桁違いの 0 の数が、日常にもなっています。
仕事柄、資産家、大富豪と呼ばれるような人、いわゆる億万長者に分類される方々と、お仕事を通じてお話する機会の多い私は、漠然と見過ごしていた、お金の謎について、考えるようになりました。
あなたは、これらの問いに、ズバリ明確に言い切れる答えを持っていますか?
自分のマネー知識は、正しいものだと、自信を持って言えるでしょうか。
「なんてことを言うんだ!」と、思われるかもしれませんが、世の中はそもそも不公平で、日本に生まれた私達と、戦争をしている国に生まれた子供たちが全て平等だとは、思えないですよね。
知識が無いことを、情弱などと揶揄する言葉がありますが、実際問題、情報格差は、全てにおいて「不利」に働きます。多くの助成金などは、申請して初めて支給されますし、該当していたからと言って、親切に誰も教えてくれません。
日本人に限定して言えば、学歴に関係無く、過半数の人が、正しいお金の知識を持っていない、と言われています。
2019年、金融広報中央委員会が18~79歳の個人25,000人を対象に行った調査では、
「理解しないまま購入」
。。。こ、こわっ・・・です。
このような結果から見ても、日本人のマネーリテラシーの低さは、学歴などで安易に判断できるものでは無い事が伺えます。
なぜ、これ程までに日本人のマネーリテラシーが低いかというと、お金のことは、積極的に学校では教えてくれない、真面目に学校に通ったところで、お金に関する教育を受けていないからです。
…いかがでしょうか?読んでいて、頭が痛くなった人も多いのでは無いでしょうか?
一部の専門の方を除き、幼いうちに、このような「キーワード」に慣らされていない私たちは、まず “アレルギー反応” を起こします。
ですが、これらが世界水準の「当たり前」だとすると…このままでは、他国に経済面で引き離されて行っている現実は、当然のことなのかもしれません。
概ね、高校生くらいまでの間に、これだけの知識を学ぶことができる環境を、「羨ましい!」と、感じる方も、多いのでは無いでしょうか。私も、そのうちの1人です。
日本でもようやく、2022年4月から、「投資信託」に関する授業が高校家庭科に追加される事になりました。が…なぜに「投資信託だけ?」と、思えてなりません。
はっきり言って、この世の中は、「お金」について知識が乏しいと、搾取されるようにできていると言っても過言ではありません。騙された私が言うのだから間違いないです(笑)
痛い経験もあるからこそ、私自身があらためて「マネーの学問」に向き合い、マネーリテラシーの水準が高くなればなるほど、明るい未来を子供たちにも与えられるのでは無いか、と思うようになったのです。
自分の未来も大事ですが、私はやっぱり、3児の母でもありますから、この先の子供たちの将来についても、色々と思いを馳せることはあります。
私の教育方針は、「何でもオープンに、子供たちに嘘はつかない」と、いう事と、子供たちの「生き抜くチカラ」を育むこと。
そして、お腹に子供を抱えながら、3人のワンオペ育児と外勤の未来に絶望を感じ、起業した時のように、私のマインドはいつも「無い環境は、自分で作っちゃえ」って事です。
そこで、自分自身がマネー学について、知識を肥やしながら、小学生でもわかりやすいように綴り、またそれを公開する事で、同じく『大人になるまで真剣にお金の正体と向き合って来なかった人たち』が、知識を増やし、マネーリテラシーを高めるキッカケになるといいな、と、近道切符をイメージして、ここに綴ることにしました。
お子さんのいらっしゃる方も一緒に読めたり、また、繰り返し読めるような形式を意識して、綴っておりますので、ぜひ、私と一緒に「マネ学」を極めて行きましょう!