このカテゴリーでは、年間200冊を読破する(意外と?)元ヤンのくせに多読家という私、まついまゆが実際に読んだ感想、オススメしたくなった書籍だけをこっそりご紹介致します♪
目次
あなたは「インスピレーション」と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
閃くチカラ、アイデアの泉、研ぎ澄まされた直感、というイメージにも置き換えられる言葉だと思いますが、「自分はそんなの無いよ」と感じる人もいらっしゃるでしょう。
でも、結論から言えば、人間は誰しも「インスピレーション」を持っています。目には見えませんし、科学的に証明できるものでは無いのですが、かといって、そんなもの存在しない!と、言い切る事もできないですよね。
老若男女問わず、必ず見えないインスピレーションのチカラを持っています。
「あ!そうだ!こうしよう」と、思った経験は、誰でも1度はありますよね?結果が失敗に終わろうとも、自分が発案したアイデアを試すって、ワクワクするものです。
子どもの頃を、振り返ってみて下さい。
と、考えるだけでワクワクするようなアイデアを出したり、それを意欲的にやった経験があるハズです。
そもそもアイデアは、
が、掛け合わされることによって、沸き起こるので、側頭葉の経験の蓄積が大きい人ほど、新しいものを生み出せるし、前頭葉のチャレンジ意欲が強い人も、アイデアが降って来やすい傾向にあります。
意欲があるから経験が増え、経験の体感があるからこそ、意欲的になれるんちゃうかな?と。
では、経験と意欲の掛け算で、突然良いアイデアが出せるのか?と言うと、そう易しくはありません。
ここで『インスピレーション』の出番です。数多のアイデアや周辺情報から、「これだ!」とアタリをつけ、決める事ができなければ、じわっと沸いたアイデアを捨て続けることになるからです。
脳科学の研究では、人間の脳がインスピレーションを得るには、日頃からの『準備』が欠かせないと言います。
この『準備』というのは、筋トレのようなもので、
という事を、あなた自身に置き換えてみて下さい。
全て、自信をもって「YES」と答えられるあなたは、きっと、インスピレーションの強いアイデア豊かな状態を保てているでしょう。
もし、首を縦に振れなかったとしても、それは「今はそうだ」というだけのこと。これを読んだ事を機に、インスピレーションを高めるための日常筋トレを実践して下さい。
私も日々、思考が凝り固まったりしないよう、また、常に解決策を持てるよう、インスピレーションを大事にしています。
お手軽なのは、やっぱり読書。
他人の考え方や主張、自分の知らない知識、自分には持てない感覚に触れ、刺激を受けることが、移動距離ゼロでできるため、とてもお手軽です。
実はあまり教えたくない(笑)インスピレーションのための愛読書をチラリ。
ほぼ、ビジネス書じゃ無かったりする。
ビジネス書は、アイデアのためには役立つけど、インスピレーションを鍛えることはできません。
情報列挙のハウツー本が多く、受動的になりやすいからです。自分の頭で考えたり、その考えに対して、問いを投げかける鍛錬には、アート本や著名人の語録集、はたまたその日のコンディションに委ねた辞書引き、などが有効です。
また、「読書が苦手だから、Youtube動画を観たりしてます」という人がたまに居ますが、実はこれ、脳にとっては、全く違う行為。
映画やYoutube動画などは、視覚情報、聴覚情報が圧倒的に多い媒体。特に、YoutubeやTiktokなどは、熟考するスキを与えず、次から次へと情報の波がやって来ます。このように、目と耳から勝手にスイスイと情報が入り込んでくるため、動画視聴は受動的な行為なのです。仕事疲れたー!となっても、帰路の電車内で動画を見続ける事ができたり、家でボーっとテレビを観ていられるのは、そのためです。
方や、読書はそんなわけに行きません。疲れている時に、活字たっぷりの本を読む、というのは、本好きの私でも辛いものがあります。読書は、目で見た文字情報をもとに、脳内イメージを膨らませ、情報を結びつけながら・・・という複雑な作業が脳内で行われるもの。ですので、読書後はお腹が空いたり、疲れを感じたりして、脳の活動量は多い行為なのです。
と、考えると、外出して、アクティブに身体を動かす事より、どこでもすぐ、能動的活動を行える読書は、もっともお手軽な筋トレと言えます。
注意点が1つ、あります。インスピレーションを高めるには、あなた自身が『リラックス』している必要があるのです。
こんな経験は無いでしょうか?休憩も取らずに、仕事や作業をしているような時には、何も思い浮かばなかったのに、散歩をしたり、シャワーを浴びている時にふっと、良いアイデアがひらめく。
実は、脳内では、絶え間なく情報が整理され、シナプスが繋がって行くのですが、それに『気づけるかどうか』が大事なのです。目の前の作業に忙しい時には、そのような脳内の信号に、あなた自身が気づくことができません。
リラックスタイムには、それらに『気づく』事ができるので、その時間にアイデアが沸いたような現象になるのです。
さらに怖いのは、脳内でせっせと日々行われている『ひらめき活動』を、あなた自身が気づくことができずに放置してしまうと、脳は「あっそ、興味無いなら必要ないな」と、どんどんアンテナ回路が弱体化し、ひらめきを起こさせない状態になってしまうのです。
現代の言葉でいうところの『思考停止』とは、まさにこのような状態で、脳が自ら考えたり、発案したりする事をやめてしまう、恐ろしい現象です。
そんな事態を招かないためにも、インプットもアウトプットも、粛々と筋トレのようにこなしたいもの。
そんな人こそ、アイデアの泉を枯らさず、インスピレーション高く、生き抜いていけるのでは無いかと思うのです。
ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
「新聞を黒塗りして詩を綴る」という斬新な手法で世界中から注目を浴びている著者がまとめた、クリエイティブに生きるための人生のヒント集。
1 アーティストのように盗め!
2 自分探しは後回し
3 自分の読みたい本を書こう
4 手を使おう
5 本業以外も大切に
6 いいものつくって、みんなと共有
7 場所にこだわらない
8 他人には親切に(世界は小さな町だ)
9 平凡に生きよう(仕事がはかどる唯一の道だ)
10 創造力は引き算だ
オースティン・クレオン(Austin Kleon)
作家、アーティスト、講演家。
新聞記事の黒塗りで作った詩集『Newspaper Blackout』の作者として知られ、作品は「ウォール・ストリート・ジャーナル」をはじめ、各種媒体で取り上げられている。また、本書の原書『STEAL LIKE AN ARTIST』は「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストにランクインした。
テキサス州オースティン在住。