人の心は目に見えません。
たとえ夫婦でも、親子でも、親友でも。直ぐ傍に、隣に並んでいても、心の内側を透かし見る事は、やはりできないのです。
見えたら苦労も無いのかもしれませんが、見えないからこそ、人との関わり、繋がりが楽しいものになるようにも思います。
ここに掲載する記事は2020年5月~10月まで「限定配信」しておりました有料メルマガ『真夜中のお手紙』より抜粋したもので、普段のメルマガとは違う “ ビジネス以外のご相談 ” にフォーカスした、女性起業家向けのご相談回答企画です。ご好評につき、一部を当ブログでご紹介致します。
以心伝心、阿吽の呼吸、など、近しい人となら生まれる事もありますが
「ま、たまたまでしょ!」と、思うようにしています。
『わかった気』になったつもりで、目の前の人と同化するほどの事はあり得ませんし、そう思い込んでしまうことは傲慢な気がするのです。
経営者の夫の事でもよろしいでしょうか…。
私は、夫が経営する会社には一切関与していません。
ですので、従業員の方にお会いしたこともありませんし、事業の事、お金の事、一切何も知りません。
私は、全く異なる業界で子育ての傍ら、時短で働いています。
そのような状態なので、細かい事はわからないのですが…新規事業の具合が、あまり良くないようです。
夫が前職(会社員だった時代)に同僚だった方が、昨年、独立開業されたそうで、情報交換したり、仲良くしているとは聞いていたのですが。
どうやら、その人と一緒に新規事業を立ち上げたようです。
夫は、かなりその人を信用しているらしく、これまで行ったことも無いようなセミナーとか、朝活とかに、一緒に出向いたり、その朝活の会の人の経営店に食事に出向いたり…新規事業の成功のために、きっと必要な事なんだろうな、と、しばらく見て見ぬふりをしていたのですが、どうも、交際費が嵩んでいるように思えてなりません。
別に、会議など、会社の1室でできると思うのですが、わざわざ、セミナーで知り合った人のお店を利用する必要はあるんでしょうか?
また、当たり前かもしれませんが、その人と会う頻度もかなり増え、夜、飲みに行くことも増えました。
費用がどちら持ちとかは、怒られそうで聞いていませんが…なんとなく、夫が言っている
「アイツもまだまだ、 始めたばかりで大変だから」
「最初ってのは人脈も資源だから 周りとの繋がりも増やさないといけない」
なんて言葉を聞いていると多分、そういった交際費は、全て夫が出してあげているようにも思います。
生活費は十分、渡して貰っていますし、その点の不満は無いのですが、将来に大きく関わる事ですし、傍目から見ていてどことなく不安を覚えるんです。
立場的に、余計な口出しをするな!と言われる気がして、わかっていない事も多く情報が少なくて申し訳ないのですが…なんとなく、第六感みたく、ざわざわと…今までに無い行動や発言が増えたり、セミナーとか怪しく感じますし、何より、その人があまり信用できないように、夫が洗脳されてるんじゃないかと私は感じるんです。
本業の事業に、支障が出ては、私と子どもの生活も脅かされますし…妻として、私が何か、備えておける事、若しくは、助言できる事などありますでしょうか?
はちまき さん 40代後半 1児のママ
はちまき さん、
ご主人の事でも大丈夫です(^^)/
ご不安な思いを細かく綴って頂き、ありがとうございます。
状況、よくわかります。
突然、ご主人が変わってしまったように感じられ、かと言って、横から口出しできるお立場でも無いと考えて、悩まれているんですよね。
女の第六感、働きますから♪(笑)
無理も無いかと存じます。
しかしながら、確かに、事業に関わっていらっしゃらないのであれば、憶測でものを言っても、かえって、事態をややこしくしてしまうように思います。
経営者でいらっしゃるご主人の脳裏には、こちら側からは見えない、いろいろな計算、試算が含まれ、その結果、今の行動となられているのだと思います。
それが、その元同僚の方がキッカケになって居たとしても、です。
あと、
であると思います。
経営者は、変化を恐れない人も多いので、はちまき さんにとって、めちゃくちゃ変化を感じる、ご主人の行動だったとしても、ご主人にとっては、
くらいの事だったりします。
それを踏まえて、なのですが
実際問題、『洗脳』とか、悪く考えれば、『騙されているのか』などは、しっかり調べてみない事には、安易な判断はできませんし、ヘタな発言で、上手くいくはずの事業に水を差したり、元同僚の方との関係性に、ヒビが入る可能性も否めません。
個人的には、今、頂いた情報が全てであるとすれば、ご主人は、情に厚い方なのだろうな、と思いますし、もしかすると、今の会社は1代で築かれていますか??
初期の創業のご苦労を経験していらっしゃる方なら、尚更、そのような振る舞いになるかもしれません。
もうしばらく、様子を見た方が良いタイミングかな、とは感じますが、何か、ご主人のビジネスに口を挟むのであれば
こちらも『本気』にならないといけません。
はちまき さんが、まず、今の不安を払拭する方法として、きちんと、ある程度の確証に繋がるような、情報を集めて下さい。
ご主人と、元同僚が始められた事業の名前とか、業種とか、経営方法など、法人格であれば、調べればある程度わかります。
また、はちまき さんご自身の知識も増やしていきましょう。
まずは浅くて構わないので、経営学や、マーケティング理論、営業活動のノウハウや、セミナーや朝活の主宰母体がどこなのか、と言った情報も。
きっと、やっぱり!と言う手応えもあれば、ガラリと見方が180度変わるような事も見えて来ます。
その上で、やっぱり言いたい!と言う事が出て来た時は、真剣に、膝を突き合わせる思いでお話をしないといけません。
言葉には、責任がつきもので、はちまき さんが助言する事によって
いずれも50%50%だと考えた時
口を挟まなければよかった…
なんて後悔は、したくないですよね?
若しくは、ダメになった時の責任も取る!と言う想いで、ご主人の会社の役員にならせてくれ、と言うのもひとつの方法ですが(そうなると、公に発言ができます)
そうなった時、リスクも背負い込む覚悟があるか、と言う事です。
経営者にとって、リスクマネジメントは付きものなので、ご主人なりのお考えはあるように思います。
まずは、はちまき さんが、不安な状態でいらっしゃる事は最優先で解決していきたいですよね!
まだまだ情報が足りないように思いますので、別に探偵さんを雇わなくとも(笑)
会社情報は、ある程度調べられますので、もっと『知る』ことから、始めて行きましょう(^^)
どこかで必ず、霧は晴れますよ!
これに限らず、答えが見えない迷路の中にいるとき、まずは「より多くの情報」を集めることが、先に繋がる1歩になることは多いです。今ある情報では足りないから悩むのです。
情報を増やすことは、『あなたの決断要素を増やすこと』
調べてわからないような事は、ほとんど無い時代ですから、いくらでもスピードアップすることは可能です!
どちらかと言うと、私は、こういった問題のご主人側の立場からのご相談が多いです。
非常に難しい問題で、ご家族にとっては心配で、愛があるからこそ、言いたくなる、
のですが、そういった行動自体が、不穏を招くことになっている場合もあり、経営者の会社ではあるけども法人格は、別の存在です。
法人が倒れることになれば、経営者やその家族はもちろん
従業員、取引先、顧客、あらゆる人達が困ることになります。
それを踏まえ、単純な夫婦間の問題とは完全に切り離して考える必要があります。
また、この問題に限らず、物事に口を挟むのであれば、無知は無礼だ、とも考えます。
例えば…
あなたが楽しくショッピングでお洋服を選んでいる時に、その店の店員ならまだしも、彼女の買い物の付き添いで来ている見知らぬ彼に「このブランドとあなたの事は良く知らないけどその服、やめた方がいいんじゃない?」って、言われているようなもんです(笑)
(お前、誰やねん)って、なりますね。
例え、それが他の100人に聞いた時も「やめときー」って言われたとしても・・・要するに、全然似合って無かったにしても、そんな彼の発言、聞く耳を持たないですよね?
「よくわかんないけど、多分〇〇じゃない?」
って、使ってしまいがちだけどかなり無責任な発言です。
やっぱり、何か意見したい時は最低限、議題について、よく調べておくことは、マナーでは無いか、と。
事業はもちろん、夫婦や人間関係まで破綻してしまっては、もっと大切な宝物を傷つけるかもしれませんから。